子供と遊ぶ庭(マンションバージョン)

新緑がまぶしい季節がやってきました。 倉敷市の石材店から引っ越した我が家の暮らす北海道では、入園・入学式のころにはまだ道端には残雪があり、桜の開花は4月末です。冬には雪で覆われ一面真っ白だった日常の景色が、新緑や桜、たくさんの生命とともに色付いていく様は本当に美しいです。

「子供と遊ぶ庭」というお題ですが、我が家は残念ながらマンション住まいで庭を所有していません。ただ、南に面した広いバルコニーがありますので、そこでの子供との楽しみ方を書きたいと思います。

我が家の「庭遊び」は、GWからスタートします。GWに毎年必ず行うこと、それはベランダの掃除とガーデニングです。

雪国では冬場、路面が凍結してしまうので、少しでも滑るのを防ぐために小石を撒きます。その小石は雪が溶けても道端に残り、春の偏西風とともに大気にまうため、春先は何だか埃っぽく感じます。冬の間、人の手が入らず汚れが溜まっているのもあるのでしょう。バケツに少量の洗剤を入れた水を用意し、ベランダにブラシをかけていきます。ブラシがけは子供達の担当です。我が家の小学生の兄弟たちは、初めは軽い水遊びのつもりが、ごしごしとタイルをこすり、白さがよみがえってくると夢中になって作業してくれます。体も動かせるし、何より待ち望んだ日光を感じられるのが嬉しいのです。
ベランダの清掃が終わったら、家族でホームセンターに花や野菜の苗(種)を買いに行きます。今年は何を育てようかという話題があがるのは、新年早々から。子供達は図鑑を見たり、チラシを見たり、自分達の今年のガーデニングプランを考えるのに余念がありません。冬場は、屋内でも生育しやすいウンベラータや水仙の球根栽培、しいたけ菌床栽培、はたまた食した後の豆苗やニンジンの葉が伸びるのを観察してみたり。「庭」がオープンしてからは、チューリップやビオラ、マーガレット、朝顔、ミント、ミニトマト、メロン、ゴーヤ、きゅうり・・・。組み合わせはさて置き、プランニングした庭図をもとにガーデニングに励む子供達はとてもイキイキしています。リビングから視線を送ればすぐの距離に緑があるのは、何とも心が和みます。天気の良い日は、レジャーシートを敷いて自分達の植えた植物たちを写生してみたり、小さなキャンプ用のテーブルをだしてお茶やトランプをしてみたり。ネットに入れて、梅干し作りや干し芋作りも。もちろんマンションなので、あまり騒がしくならないように気を付けますが、すぐに外に出られる自分達のオリジナル空間があるのは良い物です。

そうして秋の終わり頃には、我が家の「庭」は冬支度に入ります。来年も楽しい「庭」活動が出来るようにプランターの整理をしていきます。しかし、冬が来るとまた別の楽しみもあるのです。アイスやゼリーのカップに絵の具で溶いた色水や飾りを入れて一晩でオリジナルの氷を作ってみたり。冷凍バナナやミカンが出来るのか実験したり。
「庭」での遊びは、子供達にとってたくさんの喜びや成長をもたらしてくれています。